今日はこれから祖霊祭に行ってきます。意識レベルが向上していくと、宗教は必要なくなります。高級霊界には宗教はありませんし、アセンション後の世界には、今あるような形での宗教組織はなくなるだろうと考えています。私も心霊の勉強を始めるようになってからは、生まれてこのかた、父母がそうであったからという理由での、自動的で形式的な仏教徒であることを止めました。仏教を否定するのではなく、無神論者になったというわけでもなく、神と自分というものの存在についての立場を理解できたためです。自分が誰か分かった以上、既成宗教を必要としないのです。
自分が今、ここに存在していることについては、二つの大きな必然性があります。霊的なものと、血縁的なものです。霊的な必然性とは、この時代、この環境に生まれてくることによって、得られる霊的な成長と体験を自分の類魂に持ち帰るため、血縁的な必然性とは文字通り、無窮の過去から繋がる肉体を通しての、この世との縁の繋がりです。私の個人的な考えでは、血縁繋がりよりは、霊的な繋がりのほうが、より重要なのではないかと思っていますが、日本では仏教的な思想が強いからか、血縁的繋がりを重視しています。毎年のお墓参りを欠かさない日本人は多いと思います。
私が、精神統一会に参加している、日本心霊科学協会は、研究団体(財団法人)で宗教団体ではありませんし、ましてや仏教よりも神道に近いように感じていますが、やはり祖霊の大切さを説いていて、一年に一度、祖霊祭というものをやります。浄化向上祈願書にご先祖の名前を書いて提出しますと、神主さんを呼んで、祝詞をあげて「おたきあげ」をしてくれます。私のように、田舎に先祖のお墓があって、お正月にも、お彼岸にもお墓参りに帰らない人間には有難い行事です。ここの会員には霊能を持った方が多いので、聞いてみますと、この時期になると、ご先祖様が喜んで集まって来て下さっているそうです。自分だけの力で生きているのではないと、つくづく感じる一日です。