ひとりごと、ぶつぶつ

和歌山カレー事件

深い闇の時代が終焉しようとしているのに、まだその残滓を引きずっているように思えるのが、検察と司法の強権とも思えるやり方だ。人間のやることには間違いがあるのだから、取り返しのつかない死刑制度は直ちに廃止されなければならない。

特にこの事件は直接的な証拠は何一つなく、すべてが状況証拠であり、本人も一貫して無罪を主張している。死刑というような極刑が課されるのであれば、疑わしきは罰せず、推定無罪が適用されるべきではなかろうか。刑が執行された後で、真犯人が見つかったら誰が責任を取るのか。

私は、この事件の犯人とされる林被告を新聞やテレビで見たときの第一印象は、この人は犯罪者には見えないと感じたことである。人を外見で判断してはいけないと言うが、人相にはその人の歴史が現れるのである。この人には犯罪者特有の陰が微塵もないので不思議であった。

この事件に関して、書かれた他の記事から一部転載する。あなたはどうようにお考えになれらますか?

引用開始***死刑廃止派として参加していた作家の森達也氏が、和歌山カレー事件で死刑囚とされている林眞澄美さんは地元では真犯人は別にいるという意見が増えていることを紹介した。同事件の被害者の会自体からもそのような意見も出ているとのことで、そのことを日本のマスメディアは一切報道しない、できていないのが現状だ。

和歌山カレー事件での死刑判決、「無罪推定の原則」がこれほどまでに踏みにじられている判決はあり得ない。「林眞澄美さんを支援する会」では、今年6月30日に「林眞澄美さんに公正な裁判を」と以下のように訴えている。林眞須美さんに公正な裁判を

和歌山カレー冤罪事件  最終更新日 平成21年6月30日

最高裁判決に対するコメント

平成21年4月21日、最高裁判所第三小法廷より被告人林眞須美さんに上告棄却の判決が言い渡されました。
弁護人、林眞須美さん、林健治さんのコメントは、以下のとおりです。

 弁 護 人 

1 最高裁の判決は、不当にして著しく正義に反するものです。
 林眞須美さんが犯人であるとする直接証拠はありません。あるのは、彼女が犯人らしいという証拠だけです。しかし、これらの証拠をいくら重ねても林眞須美さんを犯人であると断定することはできません。
 そもそも、林眞須美さんには、本件事件を行う動機がありません。ヒ素の混入に使用された紙コップにも林眞須美さんの指紋はありません。林眞須美さんがヒ素を混入した場面を目撃した人もいません。ヒ素を混入できる可能性は林眞須美さんだけではありません。それらの人の吟味も一切行われていません。
 林眞須美さんが犯人であるとするには、多くの疑問があり、この程度の証拠で有罪を認定し、しかも死刑にするのは、近代刑法の無罪推定の原則と証拠裁判主義の原則に反し、あまりにも酷いと言うほかありません。
 他の、くず湯事件をはじめとする毒物混入事件ついても同じです。

2 本件事件は、異常なマスコミ報道に突き動かされて、捜査機関が無理矢理に林眞須美さんを犯人に結びつけたものです。
 林眞須美さんは、和歌山カレー事件の犯人ではありません。林眞須美さんは、再審に取り組み、無実を証明したいと願っています。弁護人もその任を果たす決意です。是非、多くの方々のご理解とご支援をお願いする次第です。
 以上

 林眞須美さん 

本日、最高裁判決がありましたが、私は殺人の犯人ではありません。
私はカレー毒物混入事件には全く関係しておりません。
 真犯人は別にいます。
全ての証拠がこんなにも薄弱であって犯罪の証明がないにもかかわらず、どうして 私が死刑にならなければならないのでしょうか。
もうすぐ裁判員制度が始まりますが、同制度でも、私は死刑になるのでしょうか。
無実の私が、国家の誤った裁判によって命を奪われることが悔しくてなりません。
1男3女の母親として、この冤罪を晴らすために、これからも渾身の努力をしてい きたいと思います。

 林健治さん 

本日の最高裁判決は明らかに誤りを犯しました。
妻眞須美はカレー毒物混入事件の犯人ではありません。
このことは、いつもそばにいた私が一番知っていることです。
また、くず湯事件は私がすすんで砒素を飲んだのに、どうして妻眞須美の私に対する殺人未遂になるのでしょうか。こんなに確実で明白な殺人未遂ではないという証拠があるのに。
今後も妻眞須美の雪冤に向け頑張ります。


動機も目的も不明・・・、それで、死刑判決か?

 大阪高等裁判所は、2005年6月28日、和歌山カレー事件の被告林眞須美さんに対し、一審同様の死刑判決を再び言い渡しました。
 判決書には、動機はおろか具体的な証拠さえも挙げられていません。単に、状況証拠、しかも、極めて杜撰な状況証拠を積み重ねただけのものでした。
 私たちは、このような、なんら具体的な証拠もなく、しかも、無実を叫ぶ林さんの弁護団が請求した証拠調べの全てを恣意的に却下して結審したこの裁判が極めて異常なものと考えざるを得ません。
 私たちは、国民に等しく認められている正しい裁判を受ける権利をもつ市民の一人として、林眞須美さんが正しい裁判を受けることが出来るよう支援をして行きたいと考えています。冤罪事件で足利事件の管家氏は17年半後にようやく無罪が確定しそうだが、同じ時期「東の足利、西の飯塚」と言われ、同じあやふやなDNA鑑定の結果死刑判決が下された飯塚事件の久間三千年氏。彼は逮捕時から一貫して無罪を主張していたが、去年の暮れ何かに急かされるかのように現在の森法相は死刑執行書にサインをした。久間氏は執行直前まで自分は真犯人ではないと言う言葉を残している。

裁判員制度が開始になったが、「日本に住んでいる限り誰でも殺人犯として容疑をかけられる可能性がある」と、最初に紹介した立教大学での公開シンポジウムの参加者でノンフィクションライターの藤井誠二氏は死刑存置派の立場からでも、一番必要とされいてるのは取調過程の全可視化だと主張していた。

死刑廃止論を唱え続けるぼくとしては参加者からの最後の質問として以下の2点を尋ねてみた。

(1)裁判員制度が始まった今、マスメディアは「無罪推定の原則」からこれまでのような報道姿勢を変えることができるのかどうか、つまり容疑者の段階からの実名報道、容疑者を特定できる画像を放送することなどは、裁判員に予見を与えてしまうことになる可能性があると言うこと。

(2)国際社会は一貫して日本に死刑廃止を、まずはすぐに死刑執行停止(モラトリアム)を求め続けているが、これに背を向けつづけることは正しいのだろうかと言うこと。 ****転載終わり

<毒物カレー事件>林真須美死刑囚が再審請求へ (毎日新聞 - 07月11日 21:53)

 和歌山市園部で98年7月、夏祭りのカレーを食べた住民ら67人が急性ヒ素中毒となり、うち4人が死亡した毒物カレー事件で、殺人罪などで死刑判決が確定した林真須美死刑囚(47)が、21日にも和歌山地裁に再審請求をすることが関係者への取材で分かった。林死刑囚は無罪を主張したが、1、2審は死刑判決を言い渡し、最高裁は今年4月、上告を退けた。

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by 892sun | 2009-07-12 10:01
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