あなたは何故生まれてきたのか 4
昨日からの続きです。今日は類魂という概念について触れてみます。日本では血縁である先祖崇拝が主な宗教儀式の中心ですが、血縁というのは、その魂が最も成長するに相応しい環境を選んで生まれてくることから、一時的な縁でしかありませんが、類魂とは霊的親族ともいうべきもので、永遠の繋がりであり、血縁よりもっと大切にするべきではないかと考えています。それでは昨日からの続きをお読みください。
***生まれ変わりの原理 2*** ここで意識について少し説明します。意識は物質ではありませんから目には見えません。目に見えているのは肉体ですが、肉体があなた自身ではありません。肉体はあなたの入れ物で、あなたの本体は意識です。ということは意識とはあなたの生命であり、あなたの霊です。遥かな遠い昔から長い時間をかけて進化成長してきた大きな意識が個を獲得してインディビジュアリティーとなり、その一つの側面が、今時期が来て新しい肉体に宿り、新しいパーソナリティーを始めたと思ってください。 しかし、誕生するにあたり肉体に宿るのはまだ何も経験していない新しい魂の側面です。過去は深く深く潜在意識として沈み表に出ることはありません。さいころでさえ六つの側面をもっています。人間ですからもっと多くの側面を持っているはずです。生まれ変わりとは、こうして一つずつ側面を経験で満たしていくことなのです。魂は何度も生まれ変わり全てのことを経験したいと願いますが、永遠に生まれ変わりを繰り返すのではありません。仏教で言うように永遠に生まれ変わりを繰り返さなくてもいいシステムが出来ているのです。それを次に説明します。 それは類魂という仕組みがあるからなのです。英語ではグループソウルといいます。個霊は単独で存在するのではなく、グループに属しています。数百のものから千を越すようなものまで大小さまざまなグループがあるといいます。 仏教や儒教の影響が強い国では先祖からの血縁を最も大切に扱います。たしかに親から子へと続く血の繋がりがあってこそ先祖から子孫へとたしかな絆があるのですが、それは人類の生物的な繋がりであって、もっと強い繋がりとは霊的なものであるというのです。 生まれる理由の中にも書きましたが、生まれていく環境は自分に最も相応しい環境です。決して血の繋がりを重視して生まれる環境を決めるわけではないのです。人生での貴重なこの世での体験を携えてあの世に戻ったとき、その体験は自分だけのものではなく、グループ全体の財産となります。もちろんグループに属する他の人の体験も自分の体験となるのです。一つの類魂はさらに上位の類魂団に所属しており、その類魂団もまた上位の類魂団の一つということで、上へ上へ、究極的には創造の源へと繋がっているのです。これがこの類魂という仕組みの素晴らしさです。何度も永遠に生まれ変わらなくてもこうして何千、何万という人生体験をすることが出来てしまうのです。 もちろん、体験のなかにはグループにとって成長を促すような良いものばかりであるはずもありません。殺人、自殺といった摂理に反した体験も当然含まれますが、それら善悪を超えて全てを包容していくのです。したがって、この概念を知って理解できれば自分だけの利己的な考えだけでは人生を送ることが出来なくなるはずなのです。 さて、生まれ変わりという仕組みの持つ重要な役目には、もう一つの大きな理由があります。それは神の天秤の公正さを保つシステムとして機能しているのです。たとえば、現在だけの自分を他人と較べてみてください。決して公平ではありませんね。単純な比較ですが、お金持ちで何一つ不自由ない人と、学校に行くこともできず、病院もないような地域に生まれた人を較べても、明らかにスタートラインからして不公平です。 人は誰も神の子です。神の天秤は公平で、決して「えこひいき」などなさらないというのは、一つの人生だけを較べてみたら有り得ないことになります。しかし、生まれ変わりという仕組みがあり、いろいろな時代、いろいろな民族、いろいろな職業やら環境、性差、性格など未経験な体験を求め、また過去に作った原因の結果を収穫しながらカルマを埋めていくという仕組みの御蔭でバランスは保たれるようになります。 現在しか分からない私たちは、不平を言いたくなるときもありましょうが壁にぶつかり、苦悩しながらもこのことを信じて一歩一歩前に進んでいくしかありません。何度かの生まれ変わりの結果、もう再び生まれ変わる要素がなくなったとき、後ろを振り返り、他の人々と自分を較べてみたとき、神の天秤の公正さにあなたは納得するということです。 ブログ・ランキングに登録しています。お読みになって、よかったと思われたら、バナーのクリックをお願い致します。
by 892sun
| 2009-12-29 11:43
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