あなたは何故生まれてきたのか 9
日ごろの煩わしい出来事から、一時意識を開放して壮大な宇宙全体へ思いを馳せてみませんか。地球の所属する太陽系、さらには銀河系も宇宙から見たら一部分でしかありません。私たちに認識できる宇宙も次元が違えばもっと違った宇宙が重なり合って存在しているのです。その宇宙の全てを創造した存在とはいかなるものかを考えていると、身の回りで起きている悩みなど、消えてしまいそうになります。
大霊 どこまでも広がる壮大な宇宙の中に浮かぶ芥子粒ほどにもならないほどのちっぷけな星、地球。その星には生命体が棲んでいて知性を持ち、この宇宙を作り運行している大きな力は何だろうかと考えています。それはまるで深い深い海の底に棲む魚が空の星について考えているのにも似ています。あまりに違いすぎて分からないことだらけですが、それでもなぜか思い続けます。なぜならそこにこそ究極の源がありそうだからです。我々がこうして存在しているのも、ずっと長いあいだ自然の営みが間違いなく繰り返されるのも、みんな、原因があってそうなっているのです。その原因とは何なのでしょうか。 心霊学では全ての物質は、意識が作り出したものだと説明します。まず最初に思いがあって、その意識が物質化する領域まで波動を下げたものが現象として現れるのだと説明しています。ということは、この壮大な宇宙も、そこに浮かぶ芥子粒ほどの地球も自然も、そしてそこに住む人類も名もなき生物たちも、みな、最初にあった、「或る思い」が原因になって現れ、遠い過去から現在まで、そしてこれからもずっと「或る思い」が存続する限りは永遠に存在し続けるのでしょう。 昔から、というよりは、現代文明に毒された今の人々よりは昔の人ほどこの「或る思い」については強く感じていました。それでいろいろな宗教が発生する以前から、この力をいろいろな名前をつけて崇め敬っていたのです。最もポピュラーな呼び方が「神」ですが、「神」という言葉の概念はかなり幅広く使われています。私も便利なので時々使いますが、心霊学でよく使われるのが大霊という言葉です。私の大好きなシルバーバーチは「ホワイト・グレート・スピリット」すなわち「真白き大霊」と言いました。感じた印象をそのまま言葉にしたのでしょうか。または宗教発生以前の世界では、そのように呼んでいたのでしょうか。 そして、時代が下がるにつれて各地で宗教が発生し、それぞれに名前がつけられ宗派に都合の良いように解釈され人間的な存在にされていきます。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の共通の聖典である、旧約聖書に登場する神は、読んだことのある人はご存知だと思いますが、ねたみ、のろい、うらみ、まるで人間の感情をそのまま持った神であり苦笑してしまいます。宇宙の創造進化を願うような壮大な力を持つ、遥かに高い意識、人間的とも言えないこともありませんが、蟻の歩みにも似た人間の行動に対してそのような感情を持つはずがありません。もし人間に似た感情があったとしても、ただにこにこと笑って見守っているだけに違いないないのです。 大霊には始まりも終わりもなく、完全無欠であり、永遠不変であり、絶対であり、全てであると言われています。しかし大霊の創造された世界は不完全で変化に富み、相対的です。一つ一つの創造物を較べてみても進化の程度はばらばらで、それは人間を見ればよく分かることです。完全で絶対的な存在である大霊がなぜこのような不完全で進化途上の物体をお造りになられたのでしょうか。とても不思議なことです。その意味を考えてみましょう。 私は時々、ショートショートを書いています。宇宙を創造された時の大霊の気持ちをショートショート風に書くとこうなります。 「真善美をこよなく愛する大霊の心は、完全で満たされてはいるのだが、なぜかどこかに空しいことがあることに気がついた。或る日、庭先で泥んこになって遊んでいる子供たちを、いつものようににこにこと微笑みながら見つめていた時、ひらめいた。不完全から完全に向かうプロセスの中でこそ喜びはもっとも発揮される。そこで大霊は、自らの住む世界とはまったく反対の相対的な世界を創造してみることにした。法則(真)に従い、魂(霊)の醜いものを美しいものへ進化させ先ゆくものと後からのものが調和することでもっともっと喜びが得られるであろう。」と。 真実はどうなのかは分かりませんが、こう考えると全てが矛盾なく納得できるので、私はこう考えています。遠い先のことでしょうが、いつの日か、大霊の御心を知るような高級霊に出会うことができたら、まずこのことが間違っていないか聞いてみたいものです。 存在するすべてのものは創造者の被創造物であり、したがって大霊の霊が宿るのです。人間に宿る霊の場合は、いろいろなものに宿りながら進化を遂げた末にやっと人間までたどりついたわけで、地球上の生物に宿る霊としては最も進化した霊で、取り返しのつかないような失敗をしても再び人間以外の動物に生まれ変わることはないと言われています。 一人一人の霊を分霊(わけみたま)と言います。他の生物よりも先をゆくわけですから、当然後からの霊にたいしては助けなくてはいけないのです。それが全体の調和であり大霊のもっとも喜びとするところなのですが、現実には力を持った者がいいように世界を支配し、弱い者を虐げています。動物に対しても虐待やら動物実験にたいしてなんの歯止めもかからないのは、大霊の摂理(真理)に反したことで、いずれ報いを受けることになりましょう。どのような権力者も摂理の働きから逃れることはできません。 ブログ・ランキングに登録しています。お読みになって、よかったと思われたら、バナーのクリックをお願い致します。
by 892sun
| 2010-01-14 11:46
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