永遠の個性
この世にはいろいろなレベルの人が、その人のペルソナを付けて、それぞれの役目を演じていますから、創価学会命という人もいれば、オーラの泉を見なければ気がすまない人もいれば、幸福の科学に通っている人もいるのです。親和性の法則で、それがその人に合っているから、それはそれでいいのです。生まれ変わることは成長を求めているのですから、生きていくうちに、苦難を一つずつ克服していると知らないあいだに階段を上がっていきますから、それまでなくてはならなかったものや、かたくなに信じていたものや、執着していたものが嘘のように要らなくなっていく。それが成長です。
さて、辞書で個性という言葉をひくと、パーソナリティーとインディビディアリティーという二つの言葉がでてきます。同じようなことですが、心霊学では明確に区別しています。パーソナリティーとはさきほどのペルソナ(仮面)からきた言葉で、今回の人生における自分の個性という意味です。意識生命体が肉体に宿り、何の誰それという名前(仮面についた)で呼ばれているのがパーソナリティーです。パーソナリティーという言葉を個性と訳した方はこのことを知っていたのでしょう。 したがって、何の誰それというパーソナリティーは一回だけの人生ですから、その人生が終わればそれで終わりで、生まれ変わりはしない。シルバーバーチは終始一貫して再生を説いていたのに、その霊言霊媒であった、モーリス・バーバネルが途中まで生まれ変わりを否定していたのは有名なエピソードで、一つの肉体を共有しながら、全く別の説を主張していたのは、肉体と意識が別だという証拠になると共に、個性というものの判断基準が違っていたとも言えるかもしれません。 心霊学でいう再生する永遠の個性のことは、インディビジュアリティーと呼んでいます。シルバーバーチはこの霊的個性をダイヤモンドに例えてカット面の一つをパーソナリティーと呼んでいますが、私は海面に浮かんだ氷の塊に例えて説明しています。氷塊全体がインディビジュアリティーであり、海面から8分の1顔を出しているのがパーソナリティーといえばビジュアルなイメージとして分かりやすいのではないでしょうか。再生とはインディビジュアリティーのうちの海面下に沈んでいる部分の一部が新たに海面上に現れることです。これを部分再生説と呼んで、全体再生説を否定しています。細かいことのようですが、深層意識や表層意識について説明する時、重要な要素となるのです。そもそも我々とは意識そのものなのですから。 生まれ変わりについて書かれた本で、このことを意識して書かれたものは、ほとんどありません。最近出た本は読んでいないので分かりませんが、前世療法のワイス博士も飯田史彦氏もこの区別はしていないので、心の道場さんは危惧したのでしょう。多くはパーソナリティーがそのまま生まれ変わってくるような書き方がされていますし、霊能者の中にも知らない人もいます。過去生に拘る人の多くは、前世の人格がそのまま再生してくると思っている人が多いのです。人生はまっさらな無地のキャンバスに絵を描いていくようなものです。過去生を覚えていないのは神様の思いやりなのです。過去生などに拘らないことが大切です。*** この記事は過去ログ2006-07-09からの転載です。 ブログ・ランキングに登録しています。お読みになって、よかったと思われたら、バナーのクリックをお願い致します。
by 892sun
| 2010-06-15 16:31
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