洞窟に閉じ込められた人々
昨夜のニュースで嬉しかったのは、中国に拘留されていたフジタの社員が開放されたこともそうですが、なによりもチリの落盤事故で地底に閉じ込められていた33人の人々を救出するための坑道が開通したというニュースです。最初はクリスマス頃まではかかると聞いていたので、本当に良かったと思いました。もし自分が閉じ込められていたらと思うと居ても立ってもいられません。気が狂っていたかもしれません。今日、明日にでも救出が始まるでしょう。神に感謝せずにはいられません。
実は、私たちもこの洞窟の人々と同じだということを感じているからです。私たちは三次元という閉ざされた洞窟の中で生まれて、洞窟の中で死んでいきますから、洞窟の中が世界の全てだと信じています。洞窟の中の松明か蝋燭の光のようなものしか知りませんから、本当の光の輝きを知りません。もし、人々がこのことを知っていて、ここは閉ざされた空間に過ぎないと分かれば、おそらく、もっと自由で光輝く世界を求めて、一日も早くこんな世界から脱出したいと思うでしょう。 学校で教えられたように、常識的には物質で出来た三次元の世界の存在しか認められていません。空を見上げても閉ざされた空間には見えませんから、ほとんどの人は自分たちが洞窟に閉じ込められているなんて、思ってもいないでしょう。地球から脱出する方法は今のところ出来ませんから、閉ざされたといえば閉ざされているけれど、他の星に行けたとしても宇宙には人間が住んでいる星なんてないと思っていますから、それほど気にもかけていないでしょう。死ねば自分の存在も消えてなくなると思っています。だから、生きているうちに、せっせとお金を稼いで、贅沢を尽くして面白可笑しく生きることを目標にしています。自分が生まれてきた意味さえ知ろうとしません。 しかし、何度もこの洞窟の中に生まれてくるうちに、意識レベルが少しずつ成長してくると、自分が見たり、感じたりしているものは、本当のものなのか疑問が湧いてくるのです。自分がなぜ此処にいるのか意味を知りたいと思うようになるのです。自分とはいったい何か、人間とは何か、人生とは何か、全てが疑問だらけになります。これが霊性の目覚めです。成長の証です。この疑問が解けたとき、もうこの洞窟の中にいる必要がなくなります。ふたたびこの洞窟の中に生まれてくることなくなるでしょう。 私たちは三次元という閉ざされた世界の中でしか出来ないことを学んでいるのです。三次元での学びが終われば洞窟の扉の外の本当の世界が待っています。見たこともないような光が輝き、自由に羽ばたくことが出来ます。行きたいと思えば何処へでも一瞬にして行けますし、思ったことはその場で実現します。これが洞窟の外にある世界で、私たちの本当の住処です。 次元の扉は開くことが出来ます。洞窟の中の人々の意識レベルが向上して、自分たちが洞窟の中に閉じ込められていることを認識している人々が増えて、もっと広い、自由な世界に飛び立ちたいという思いが大きくなった時です。この集合意識は外の世界にも伝わり、チリの落盤事故のように、宇宙のあちこちから救出のエネルギーが送られてくるようになりますし、既に送られてきているのです。宇宙には地球と同じような歴史を持つ人類がたくさんいます。次元の扉が開くように手助けをしてくれているのです。 私はそれほど遠くない時期に扉は開くと思っています。チリの事故のように今日、明日かもしれません。しかし、何も知らないし、知ろうともしない人々は依然として洞窟の生活を続けるでしょう。扉があることを疑っている人々もいます。外の世界を知っても、無知からの恐怖で外に出ない人も出るでしょう。それはそれで仕方のないことです。魂の準備が出来ていないのですから、自分の意志で洞穴の中に残ることになり、また同じような洞穴を見つけて、そこへ生まれていくのです。 ブログ・ランキングに登録しています。お読みになって、よかったと思われたら、バナーのクリックをお願い致します。
by 892sun
| 2010-10-10 10:32
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