物質的なものでの満足感というのはその時ばかりで、すぐにもっともっとということになり決してもう充分です、とはならないのですね。特にお金はそうですね、いくらあってももっと欲しいらしい。らしい、としか言えない私からみると醜いとしか思えないのが西武鉄道、堤義明の弟たち。親父が国会議員の特権を利用してあこぎに私腹を肥やした上、遺産相続で国に納税するのが嫌で、社員を使って名義貸しをしたりコクドなんてわけ分からん会社を使って、およそ社会的なルールからはずれたことを長いことやってきたから、今、そのツケを払わなくてはならなくなっている時に、遺産としての権利を主張しましたよ。よく言うわ、呆れました。遺産を貰わないと生活に困るというなら分かりますが、一応どちらも関連会社の社長ですよ。義明の弟として生まれただけで、努力もなしに兄から会社あてがわれているのです。ここ一連の西武鉄道のドタバタで一般株主の受けたダメージを考えたら兄弟そろってお詫び行脚でもするのが堤一族の使命でしょうに、欲の皮の突っ張ったのが、そろって堤家ねらって生まれていったのですね。金持ちが天国に行くのは、ラクダが針の穴をくぐるより難しいと言いますが、この兄弟たちが死んだあと、あの世のでの暮らしぶりを想像すると、ちょっと愉快。