イラクでの犠牲者は1700人を超えて(死者の実数は7000人以上という説もある。傷病兵はドイツへ送られ、そこで亡くなった人は戦死者にはカウントされてないというのだ)アメリカ国内でもイラク戦争反対の声が大きくなっているとき、ロンドンでもテロが起きた。まるで「テロとの戦い」を大義名分にするブッシュを応援するかのようなタイミングの良さだ。
私はいくつかの理由で、911が或る政府側の組織によって計画されたものではないかという疑問を持ち続けている。そして今回のロンドンテロ事件も、その疑いが晴れるどころか、深まるばかりだ。
今回のサミットでは地球温暖化とアフリカの最貧国援助が大きなテーマで、そのためにエネルギー消費の進む中国やインド、アフリカの7ヶ国首脳なども招かれた。しかし、最大の消費国であるアメリカは京都議定書には反対であり、このサミットから得られるものはなにもない。こんな議題でよく了承したものである。すでにここから変だ。
しかし、サミットを契機として主要国首脳たちが再びテロとの戦いの重要性を認識してくれれば、アメリカの行動の正当性を強調することができる。
スペイン・マドリードでのテロの犯人も捕まったし、スコットランドヤードはIRAとのテロとの戦いで鍛えられているから今回の犯人も近いうちに逮捕されるであろう。おそらくはイスラム系の人間でおおかたの予想通りであるはずだが、背後で操る組織は永遠に分からないままだろう。分かってしまってはアメリカ政府が困るからである。
アルカイーダとかザルカウイとかビンラディンとか名前ばかりで、実体に迫ったものが誰もいないのは何故なのだ。何故もっと真剣に逮捕すべき行動にでないのだ。分からないことばかりである。