今年の夏も暑そうですね。まあ、夏が暑くて冬が寒いのは当たり前ですが、近頃の気象は度を越しています。今年もアメリカ中西部では雨が降らず日照りで穀物への影響は免れなくなっていますし、ヨーロッパも猛暑、インド、中国では大雨、いわゆる異常気象で、この原因を作り出しているのは私たち人間。
産業革命以来、化石燃料は文明の進歩とともに消費量を増してきました。そしてその影響は地球規模で広がりをみせて、今や国境を越えた。以前からこれらを問題にしてきた科学者たちは京都に集まって議定書を作成したが、もっともエネルギー消費の多いアメリカは横を向いたままです。
石油が世界経済に与える影響の大きさと機軸通貨としてのドルはリンクしていますから、アメリカは環境問題よりも経済を重視したいために、京都議定書にはサインしないのです。人間が人間らしく住める地球環境よりも、いかにこれからも物質的な豊かさを追求しようとしています。
見えざる敵テロリストを作り出して、世界人類の関心をそちらに集め、世界の大消費地としての地位を揺るぎないものにしようとしていますが、私から見たら、アメリカこそが最大の人類文明のテロリストでありモンスターのように思えます。
アメリカが世界の覇者となりたいのであれば、武力で制圧するのでなく、世界中から尊敬されるような行動を取ることでなければ、表向きは従うようなふりをしていても心から慕われることはありません。ただ逆らうと怖いからついていくだけなのです。今のアメリカ政府の価値観はあきらかに間違っています、が、アメリカに対して忠告できる国はありません。間違いにきずくのは、おそらく取り返しのつかないような被害を蒙らないとだめなのではないでしょうか。