狭い部屋暮らしなので、雨の日を除けばほぼ毎日近くの善福寺川緑地を散歩するのが日課のごとくなっているのに、この暑さに参ってしまってエアコンの前から離れられない。杉並区を横断するように流れている善福寺川の両岸は東京都の管理する公園になっていて荻窪から五日市街道をまたいで、その先は和田堀公園へとつながっていて自転車で走っても一回りするには小一時間はかかるほどの広さがある。いつごろからあるのか調べたことはないが、欅やユリノキ、楠の大木をはじめとして大小の木々が植えられていて都会のオアシスの風情があって、このあたりが好きである。桜の季節は近隣からの人々で埋まりにぎやかであるが、ふだんは静かでジョギングや犬の散歩、読書、楽器の練習、などする人とがいるだけで、もう十年近く歩いているといつしか知った顔も出来てそれらの人との出会いもまた嬉しいのである。東京に住みだしてからもう数え切れないほど引っ越したがこのあたりが一番気に入っていて、もう引越しなどしたくないのだが、またすることになるのかなあ。するにしても近くにしたい。散歩コースだけは変えたくないのである。夕方涼しくなったら出かけてみようか。2004/08/01