イチローといえばシアトルマリナーズの天才鈴木一郎選手ですが、今日はもう一人のイチロー政治家のイチロー、小沢一郎について書いてみたい。政治家といえば演説が巧みで、大衆の心を掴むのがうまく、理想を語りながらも清くはなく、いわば清濁合わせ飲むような人物が相応しい。かつては自民党幹事長まで努め、若手の中で最も総裁に近いと言われていたのに、田中角栄の流れをくむ竹下派を割って出て、二大政党制を作ろうとした男。
実は、私、この人嫌いなんです。演説は下手で無口だから、何考えているんだかよく分からないなあと思っていると、裏でごそごそ動いていて、あっというようなことをする。人を見かけで判断してはいけないとは言うものの、性格は顔に出ますから人相でも、ある程度は分かりますが、なにしろ人相が悪い。政治家に品のいい人なんていませんが、この人は特に品がない。
そのことは、多分自覚しているんでしょうね。自分が動いたんだから、自分でやればいいと思ったけれど、首相になれるチャンスを羽田孜に譲ったこともある。あれから離合集散を繰り返して、今は民主党で、一応大物だから副党首はやっていたけど、党首選には出なかった。自分を知っているのと、時期の大切さを知っているからじっと待っていたのでしょう。
で、今度のメール問題で民主党解党かと言われるところまで、追い詰められて、やはり最後はこの人と言われる状況になってきた。菅さんとの選挙にはなるようですが、結局はイチロー・オザワということになるしかないでしょう。私も嫌いだけど、今回は菅さんではなくて小沢一郎を押してみたい。彼にとってもラストチャンスだし、毒を制すのは毒以外にないでしょう。党首交代はメール問題をうやむやにする口実だという説もありますが、もっと大きな視点で考えれば、案外永田君の勇み足の効能で民主を再生させるかもしれない。イッチロー頑張れ。