心霊学では常識でも世間一般では非常識というのが、死後に意識が戻るということですが、まだ他にもいくつかあるので、続きを書いてみようと思います。人間を生物学的にしか見ないと、猿の進化の末ということになりますから、子供は親を選べないという発想になります。オスとメスが性交して受精すると子供が生まれるし、偶然生まれた子供は環境を選べないというものです。
ところが心霊学では人類と呼ばれる生物に意識生命体とも呼ばれる本体が、受精の瞬間ないし、そんなに遠くない時期に宿るという考え方をします。生物学だけではなく哲学的な要素、すなわち生まれた後辿る人生のおおまかな粗筋を知らされたり、選択したりして、どのような環境で人生を送るのか知っているというのです。これには再生という魂の生まれ変わりということも言っています。
心霊学の根幹を成す考え方、生命の永遠性ですね。生命とは霊であり、大霊の一部であるがゆえに無始無窮の彼方から永遠の未来まで進化の旅を続けると言われます。霊界から伝えられたメッセージでは、その詳しい仕組みまでは、まだ知らされていません。ただ現在が過去の行動の総計である事実ということを踏まえて、本人とそれからの人生の守護の任に付く方と、産土神との三者会談が持たれると聞きました。
納得して生まれてくる霊もあるなかで、重いカルマの清算を迫られてかなり強制的に再生させられる霊もあるようですし、一度では清算できず繰り返して再生する霊もあります。これらのことを踏まえたうえで、世の中の名を成したひとなどの家系をみるとなるほどと納得することでしょう。生まれてから本人の努力だけでは成しえない成功も多いのです。調べてみるだけで楽しくなります。あの人もこの人もみんな親を環境を選んで生まれてきているのです。
ただそれが分かると、鬼のような親を選んで生まれてきた魂のことも分かってとても辛い。