スピ友のお誘いで、高田馬場にある「日本点字図書館」を見学してきました。前もって予約しておいてくれたお陰で、係りの方が全館の施設を細かく親切丁寧に案内して説明してくださいました。4階建てのとても立派な図書館になっていて、驚いたのは公立の施設かと思っていましたが、そうではなくて、昭和15年に本間一夫氏という視覚障害のある民間人によって開設されたということでした。本間氏の点字の蔵書700冊をもって始められましたが、現在では点字図書26245タイトル=105562冊、録音図書18873タイトル=346713巻と充実してきました。
私たちは健常者であるために、当初の目的であった、スピリチュアリズム関連本のリストを見ることは出来ませんでしたが、これからどのようにしてスピ関連本の点訳、音訳を進めていくか、いくつか課題を見つけることも出来ました。時間のかかる作業ですし、急ぐこともありませんので、各自出来ることから、すこしづつ進めていくしかないだろうと思っています。今、頂いてきた案内書や点字のサンプルを自分の指でなぞってみていますが、6箇所の小さな点の間隔や位置を指の裏の感覚で読み取ることの難しさといったらありません。訓練すれば出来るようになるのでしょうが、ものすごい努力が必要になるでしょう。
他に思ったことといえば、この施設の運営は多くの寄付と厚生労働省からの委託金で運営されているようですが、その国からの補助は毎年減らされて、今では全収入の1割にも満たなくなってきていることです。そのために職員なども減らさざるを得ないとも書かれています。この国はどうしてこうも、弱者に冷たいのでしょうか。お金がないわけではないのです。今日の朝刊には談合疑惑で逮捕された緑資源機構の理事長がナントカ還元水を飲みまくっている開き直り農相に頭を下げている写真が掲載されていますが、まるで税金泥棒同士の親分子分が馴れ合い芝居を撮らせた写真にしか見えません。やはり日本は民間は一流ですが、政治は三流以下ですね。