参議院選挙はいよいよ今週末になりました。不在者投票も順調に進んでいて700万票を越すだろうと予測されています。今までの選挙以上に国民の関心を集めて、投票率も高くなるのではないかと言われていますが、それでも60%ぐらいでしょうか。後の40%の国民は棄権して、現在の政府を白紙委任するわけです。成人してからは、投票は国民の義務と信じて、国政選挙には一度も棄権したことがない私には、ここらあたりが到底理解できません。現在の生活にどっぷり満足しているのだろうか?それとも、行けない物理的理由でもあるのだろうか?いやいや、そんな人が40%もいるはずはないから、単に無関心というだけのことだろう。これが現実だ。
民主主義とはいいながら、あまりに投票率が低いと民意が正確には反映されていないことは誰でも分かる。不在者投票も出来るから、自分の都合のよい日に投票できるわけだし、誰も投票したい人がいないのなら、白票を投票すればいいのだから、民主主義国家に生活していることを享受したいのなら、絶対に棄権するべきではない。どうしても投票に行けない理由もなくて棄権した人には、ペナルティーを科したらどうだろう?税制の優遇措置など設けて、棄権した人は、その措置が受けられないというふうにしたら、どうだろうか。他にもペナルティーとなるべき措置はいくらでもある。
投票率が50%を切ることはないと思うけれど、地方選挙などではよくあることだ。こんな選挙は無効にして50%以上になるまで、何度でもやり直すべきだ。そのために税金が浪費されることになるが、それはそこに住む住人の自業自得というべきだ。こうでもしないと、特定の団体の支持する人物が当選したりする弊害も起きる。棄権して良いことは一つもないばかりか、ペナルティーまであれば、選挙や立候補者に対して関心を持たずにはいられないだろうし、少なくとも民意の反映という意味は強くなる。成熟した民主主義とは到底言えないし、情けないといえば情けないやり方ではあるが、まだまだ未熟な日本の民主主義なのだから、こうでもするしかない。