桜の木の下で
花見の喧騒が去った後の公園は、静けさを取り戻し穏やかな日差しと、遅咲きの桜吹雪が舞っています。ベンチに腰をおろして日向ぼっこをしていると眠くなってきます。目を閉じて、このままずっと眠ってしまうのもいいなあなんて思っています。そんな和歌を詠った人もいました。そう、眠るのと死はまったく良く似ています。私たちは毎晩、死の予行演習をしているようなものなのです。縁起でもないと読むのも止めないでください。若くて健康なら、当分の間は関係ないと思いたいでしょうが、これだけは、何時なのか分からないだけで、誰も避けて通ることの出来ない関門なのです。
夜、眠ることで意識が途絶えますが、途絶えるのは肉体に対応した表層意識で、幽体(サイキック体、)は目覚めて、死後の世界でなすべきことを学んでいるのですが、朝、肉体の目覚めと共に、幽界での記憶は忘れてしまいます。幽体には記憶されているのですが、肉体まで持ち帰ることが出来ないのです。波動が違いすぎるのです。 私たちの本質は肉体ではありません。私たちの本質は永遠の生命である霊です。いろいろな言い方がありますが、私は意識生命体と呼んでいます。この意識生命体をコアにして霊体(ノエティック体)と幽体(サイキック体)そして、肉体(フィジカル体)が重なっています。肉体と幽体には、それぞれ殻(ハスク)のようなものもあるそうです。ダスカロスはエーテルダブルと呼んでいます。それぞれの階層に対応した体があるのです。したがって、肉体の死を第一の死と考えれば、霊界に上がる場合は、幽体の死もあるわけで、第二の死です。蛹が蝶になるために、前の体を脱ぐのとも似ています。死んだら、すぐに霊界にいくのだと思っている人もいるようですが、そんなに簡単ではありません。すでに何度も再生しているような霊格を持っている方の場合です。 死は苦痛を伴うことはありません。さきほども述べたように、眠るのと同じです。事故などで、肉体が耐えられないような痛みを伴うときは気絶または体外離脱します。神の恩寵です。実にうまく出来ているのです。眠るのと死の違いは、肉体と本体との繋がりであるシルバーコード(魂の緒、見える人には銀色の紐に見えるそうです)が切れたかどうかです。シルバーコードは伸縮自在で、ダスカロスのように体脱して世界中をヒーリングして回った例もあります。 肉体が自分そのものと思っている人は、死んだら何もなくなる、当然意識もなくなると思っているでしょうが、本当は死んだら意識が戻るのです。睡眠と同じように目が覚めるのです。だから、自分が死んだことに気が付かない人も大勢いるのです。体も今までと同じようにあるし、まわりも今までの世界と同じように見えるからです。ただ使っているのは幽体で、見ているのは幽界なのですが、死後のショックを和らげるために、この世と良く似た状態におかれるのです。これも神様のお計らいの一つです。 死を怖がってはいけません。喜びを持って迎えるべきものなのです。死は終わりではなく、新たなプロセスの始まりなのです。 うす紅色に埋もれて・・・2
by 892sun
| 2008-04-11 11:27
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