シルバーバーチを読み、心から感動して神様に誓ってしまった。「私は今日から他人の為になるような生き方をします」誓いというのは、祈りとは違って、望みではないから即実行される。これが運の尽きで、私は無一文になってしまった。よく言った、なら実行してごらん、というわけです。それで私はその日から矢国立蔵と名乗ることにした。胸部大動脈瑠で入院するまでの8年間、私は便利屋の矢国立蔵だった。障子の張替えに行った谷川俊太郎さんには、芸名ですかと笑われた。矢の先の点を取れば、天国に蔵を立てるという意味だと自分では納得していた。単なる思い付きだが、多分、背後さんが私に囁いたのだろう。
退院して、しばらくは働けなかったので、リハビリ期間、「心霊研究」の編集を手伝っていたことがある。手伝いといっても、専門知識があるわけじゃないので、単なる数あわせの編集委員で、編集長の秦さんが集めた記事に同意するだけ。ボランティアだから、自分の書いたものを載せるぐらいの融通は利くだろうと、自殺に関して書いたホムペの文章を載せてもらった。もちろん名前は矢国立蔵。そこで秦さんが、ダメだよ、そんな漫画みたいな名前、これは真面目な機関紙なんだから、ということで、変えたのが現在の矢国 建(やくにたてる)ちょっと本名みたいでしょ。
でも本名は磯部 覚(いそべさとる)というのです。こないだ霊査で、名前は偶然付いたのではないといわれた。これほど、どっぷり心霊研究にはまってしまっているのだから、覚醒の覚で、まあ納得ですが、苗字を考えていて、ちょっとドキっとした。イ・・I (私は)ソ・・so(大いなる)ベ・・ being(存在) もしかして、私は神?
そうだね。私は神だ、そしてあなたもね。人は誰も神の子だ。
横浜・軽写 6