お役人がダメな理由(わけ)
大霊から発した霊的進化の旅は、当初宇宙のほこりのようなものから形を取り始め、無機質な鉱物そして植物、動物へと宿ります。生まれ変わりの回数を何万回とも言う霊能者がいますが、この時点で個はありませんから、数えることはできません。生物の頂点である人間に宿った時、初めて一つの個(インディビデュアリティー)を得ます。人間としての生まれ変わりは平均数回だと言われています。類魂の仕組みがありますから、数回で済むわけですが、当然のこととしてこの世には、初めて人間に宿る若い魂と、もう何度も人生を経験してきている古い魂とが混在しているわけです。
魂の年齢について書いたときに説明したように、その人の持つ人間性、霊性の発達程度はこの魂の年齢に寄って違いますから、肉体年齢とは関係がありません。若くても霊格の高い人もいれば、年老いても未熟なままの人もいます。この世は魂の学校のようなものですから、その人の発達程度に合わせるように、小学校のように基本的な学びから、厳しい試練の連続の大学のようなものまで用意されているのです。ただ単に個を獲得するために生まれてきてすぐに早世してしまうような魂も例外的にはありますが、最初の人生では比較的簡単な課題に取り組んで一生を終えることになります。人生は試練の連続だと言われていますが、その試練が比較的に楽に取り組めるような環境を選んで生まれてくるのです。 ここまで読めば察しのいい方なら、今日のタイトルと重ね合わせて、私が何を言いたいのか分かってしまったことでしょう。現在のような厳しい環境のなかですから、誰もが公務員はいいなと思っているのではないでしょうか。公務員というのは、国の体制そのものが変化でもしない限り、どの政党が政権を取ろうと、首相が誰になろうとも、一度就職してしまえば、よほどのドジでも踏まない限りは停年退職までは安定した生活を送ることが出来るでしょう。特別な才能がいるわけではありません。どちらかと言えば、優柔不断で人当たりが柔らかく協調性に富んでいて、むしろ個性などないほうがいいぐらいです。大志を抱いて生まれてくるような魂は、絶対といってほどお役人になどなろうとしません。 地方も含めて公務員が安定した職業であることは知られていますから、なかなかの競争率ですが、議員にコネでもあればラクに就職できますし、試験があってもペーパーテストですから頭のちょっといい人ならそれほど難しいことではないでしょう。頭脳というのは、その人そのものではなく肉体の一部であり、単なる演算や記憶を司るコンピュータのようなものですから、背の高い人や足の速い人がいるのと同様で、遺伝も関係しているのです。そのようにして、若い魂はどこの家に生まれていけば、どのような環境の中で、どのような人生になるかを選んで生まれてきています。 これは日本だけのことではなく、どこの国も同じようなものです。したがってお役人には立派で尊敬できるような人はいないのが当たり前で、お役人で名を残したような人を私は知りません。中国のような社会主義ですと、役人による管理社会になりますから、お役人も出世街道を登りつめれば政治にも関わるようになり、国家主席などという地位にまでなれますが、中国の偉人で思い浮かぶような人は、今にような体制のずっと前の時代です。今の中国のお役人の酷さは、日本とは比べ物にならないし、一般民衆の苦しみが目に浮かびます。 賄賂をおおっぴらに請求するような中国のお役人よりはいいにしても、日本のお役人もダメなわけがお分かりいただけたかと思います。アメリカの代理人として通訳と専門知識を政治家にレクチャーしたり、天下り先の確保に奔走するのがニッポンのお役人の姿ですから、政治主導が叫ばれていますが、政治家も職業化(世襲化)してしまって本当に日本を良くしたいと思っているような真の政治家も少ないですから、政官業の腐敗したトライアングルを打ち壊すのは容易ではありません。 ブログ・ランキングに登録しています。お読みになって、よかったと思われたら、バナーのクリックをお願い致します。
by 892sun
| 2010-08-30 11:03
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