悩みの一つに執着というものがあります。欲望がそうさせるのですが、執着を捨てて手放せばかなり楽に人生を生きることができます。分かっていてもこの世は物質社会ですから、何がしらに執着してしまっている自分がいます。
そんな時は、全部が借り物だと思うことで、すべて解決する。自分のモノは何もない。生まれてから死ぬまでの間、ちょっと借りているだけ。自分の身体さえも自分のものではなく、自分の魂にいろいろ体験させるために借りているのだから、用が済めばお返ししてあの世へ帰る。
裸で生まれてきた時は身体一つで何もなかったのに、親がこれはお前のものだと言っていろいろ与える。いつの間にか自分の所有物なるものが増えていく。働くようになれば欲が出て、もっともっと増やしたくなる。地球そのものが誰のものでもないのに、線引きをして、どこからどこまでがオレのものだと所有権を主張する不動産売買。国と国の所有権争いでは血を流し戦争までして取り合う。
尖閣諸島だって、竹島問題だっていくら歴史を遡っても元は誰のモノでもないのだから正しい選択など出来るはずがない。権利を主張するのではなく手放して双方が仲良く使えば土地も生きる。そんな場所が世界中にあって争いの原因になっている。地球人類の魂の幼さゆえだ。
どんなに手塩にかけて育てたモノ、自ら作り出したモノ、いくら財産を貯めて大金持ちになったところでモノはあの世にまで持っていくことは出来ない。貯め込んだ分だけ他人から奪ったことになるから負のカルマとなって、次の人生では穴埋めをさせられることになる。こんな簡単な理屈は誰にでも分かるだろうに、無所有という考え方を実行する人は少ない。
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