ひとりごと、ぶつぶつ

近藤先生のこと

昨年の暮れの12月、一枚の葉書が私の手元に届きました。この歳になると必ず一年に数枚は届く、”喪中につき年末、年始のご挨拶をご辞退申し上げます”というお知らせの葉書です。差出人は練馬区の近藤和子となっていますが、心当たりがない。本文をもう一度丁寧に読んだところで、あっ、と声を上げてしまいました。夫、千雄と書かれているではありませんか。あの近藤先生がお亡くなりになったのだ。私より8歳年上ですから、77歳、まだ若過ぎる。それにしても、近藤先生はこの世での使命を終えられて、今頃はアメリカで悠々自適の生活を送っておられるものとばかりに思っていたものですから。驚きました。シルバーバーチの教えによれば、死は悲劇ではありませんが、思い出がいくつも蘇ってきて涙をこらえることができませんでした。

b0034892_102780.jpg思い起こせば、あれはかれこれ30年以上も前のことです。そこ頃、既にシルバーバーチの霊訓12冊シリーズの翻訳他、潮文社からいくつかの翻訳を出されていましたから、翻訳者としては知られた存在ではあったのですが、後に教えていただきましたが、日本では著作権料が安いのと、その翻訳ともなれば更に安くて、翻訳だけでは生活できないのですね、それで近藤先生は、広島の福山市で英語塾を開いて、子供たちに英語を教えながら翻訳のお仕事をなさっておられました。私が近藤先生を知ったのは「古代霊は語る」というシルバーバーチの霊訓シリーズの総集編を手にしたことからです。

正座してお仕事をされる先生

その頃の私は、30歳を半ば過ぎていました。20歳の時、何のツテも宛てもないまま、ただ写真家になりたくて上京しました。最初は住み込みで写真館の助手やら、カメラ店の店員やらしていましたが、人と人の繋りがうまくいって(背後さんのお手配のおかげで)いつのまにかアニメーションのカメラマンとして自立していました。テレビ局ともコネができてテレビ・コマーシャルの仕事がメインでした。仕事で知り合ったかみさんと結婚し、赤坂・乃木坂に住居兼事務所も持つまでになっていました。忘れもしませんが、その頃、六本木交差点にあった誠志堂という本屋で「古代霊は語る」という一冊の本を手にしたのです。

b0034892_10123547.jpgそれまでの私は、自分の好きなことを仕事に出来たのですから、どんどん良い仕事をして世の中に認められ、お金も稼いで会社を大きくしたいとかみさんとも話していました。それが人生の目的であり、自分にとっての成功であること、幸福への道であることに寸部の疑いもなかったのですが、この本を読んでから自分の中で何かが変化を始めました。人生の本当の意味が分かり始めたのです。一冊の本がこれほど魂に影響を与えることにM・バーバネルと先生イギリスにて驚きもしました。国会図書館で全国の刑務所の住所を調べて、刑務所の図書室へ置いてもらえるように、大量に買い込んだこともあります。

近藤先生にも手紙を出しました。そうしたら、お返事どころか上京するから会っても良いと言っていただきました。初めてお会いしたとき、どんなお話をしたのかまったく覚えていません。多分、何も知らない子供が大人に質問するようなくだらないことばかり尋ねたことでしょうが、嫌な顔もせずに丁寧にお答えくださったに違いありません。それからは出版のために上京するときは、必ず連絡が入って会ってお話をしてくださいました。達筆で解読に苦労しましたが、お手紙も多数頂きました。今も情報元であるサイキック・プレスやサイキック・ニューズなども頂いて変色してしまいましたが手元にあります。

それからの私のことは、これまでもブログなどで何度も書いてきたように、シルバーバーチを読んで終わりではなく、教えを実行してみたいと思うようになりました。心からそう決心すると、環境もそれに適したものへと自動的に変化します。社会的成功を全部手放してしまうのですから、常識的な見方をすれば、なんて馬鹿なと思うでしょう。それまで付き合いのあった人たちは、或るとき突然消えたのですから私が自殺したか、蒸発したと思っているに違いありません。でも死なずに生まれ変わるにはそれしか方法がなかったのです。あの本に出会わずにいたら、私はきっともう一度生まれ変わることになったでしょうが、今は自分の選択が正しかったと信じています。分かり易くいえば出家に似ています。自我を捨てたことで、その後は実に面白い人生を送ること出来たことに感謝しています。

そんなわけで、シルバーバーチは私の魂の師ですが、それを教えて下さったのが近藤千雄先生だったのです。近藤先生は紛れもなく、シルバーバーチ霊団の一柱であり、霊的真理を日本人に広めるための使命を帯びて、この世に降りた方だと思っています。脳梗塞を患ってからは、人に会うのを嫌っておられたようですので、お会いできないまま、渡米されてしまいました。てっきりお元気と思っておりましたが、この世でのお仕事が終われば、さっさとあの世に戻ることに決まっています。シルバーバーチ霊団の皆さんからいっせいに拍手で出迎えられたことと思います。近藤先生、本当にお疲れ様でした。そして有難うございました。私もまもなく参りますので、再会を楽しみにしております。合掌。

近藤千雄 出版社別主要著作・翻訳リスト

☆潮文社(03-3267-7181)

○「シルバーバーチの霊訓」全12巻 翻訳
○「古代霊は語る」 編訳
○「ベールの彼方の生活」全4巻 翻訳
○「母と子の心霊教室」 翻訳
○「これが心霊の世界だ」 翻訳
○「霊力を呼ぶ本」 翻訳
○「背後霊の不思議」 翻訳
○「私は霊力の証を見た」 翻訳
○「古武士霊は語る」 編著
○「霊は実在する、しかし」 書き下ろし
○「これが超能力だ」 翻訳
○「超能力を開発する本」 翻訳
○「心霊と進化と」 翻訳
○「霊体手術の奇跡」翻訳
○「私の霊界紀行」 翻訳
○「おもしろ日本語」書き下ろし
○「コナン・ドイルの心霊学」翻訳(新潮社刊の復刻版)
○「インペレーターの霊訓」 翻訳
○「シルバーバーチの祈り」 訳編

☆ハート出版(03-3590-6077)

○「古代霊シルバーバーチ・新たなる啓示」 翻訳
○「古代霊シルバーバーチ・最後の啓示」 翻訳
○「古代霊シルバーバーチ・不滅の真理」 翻訳
○「シルバーバーチのスピリチュアルな生き方 Q&A」翻訳
○「シルバーバーチは語る」交霊会の様子を録音したCD付き,絵本 翻訳
○「シルバーバーチのスピリチュアルな法則」 翻訳
○「タイタニック・沈没から始まった永遠の旅」翻訳
○「迷える霊との対話」 翻訳
○「「ブルー・アイランド」翻訳
○「ペットが死ぬとき」(ペットは死後も生きている、改題) 翻訳
○「霊的人類史は夜明けを迎える」 書き下ろし
○「人生は本当の自分を探すスピリチュアルな旅」書き下ろし
○「イエス・キリスト 失われた物語」 翻訳
○「シルバーバーチの 今日のことば」 訳編

☆心の道場(0532-41-0537)

○「スピリチュアリズムの真髄・思想編」 翻訳
○「スピリチュアリズムの真髄・現象編」 翻訳
○「永遠の大道」(浅野和三郎の抄訳の完訳版) 翻訳
○「個人的存在の彼方」(浅野和三郎の抄訳の完訳版) 翻訳
○「シルバーバーチは語る」桑原啓善の抄訳の完訳版) 翻訳
○「スピリチュアリズムによる霊的進化の道しるべ」コスモテン刊の愛の摂理の復刻版)翻訳
○「霊訓」(コスモテン・パブリケーション刊の「モーゼスの霊訓」の復刻版) 翻訳
○「地上人類への最高の福音」(コスモテン刊の「愛の力」の復刻版 翻訳

☆北沢図書出版(03-3263-0019)

○「レッドマンのこころ」翻訳

☆コスモス・ライブラリー(03-3813-8726)

○「日本人の心のふるさと[かんながら]と近代の霊魂学[スピリチュアリズム ]」書き下ろし
○「シルバーバーチに最敬礼」 書き下ろし
○「死後の世界も自然界である」あの世からの現地報告三部作、その1 訳編

☆コスモテン・パブリケーション刊で出版され絶版になったものがあります。古書店などで見つけることが出来ますので、参考に掲げておきます。

○「シルバーバーチ」愛の三部作 「愛の摂理」「愛の絆」「愛の力」翻訳
○「モーゼスの霊訓」 上、中、下 翻訳
○「霊能開発入門」 翻訳 
○「妖精物語」 翻訳


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by 892sun | 2013-01-11 09:58
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この世の仕組み、本当の生き方はもう分かりましたか?地球は次元が変わります。準備は整っていますか?心霊研究家のつぶやきに耳を傾けてください。
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