ひとりごと、ぶつぶつ

親の因果は子に報いない。

スピリチュアリズムには、日本の霊能者が良く言う先祖の因果についての記述はない。まだまだ勉強中につき、述べられたものもあるのかもしれないが、少なくとも三大霊訓にはそのような記述はないと思う。因果、すなわち原因と結果の法則は、あくまで自分が過去に撒いた種の収穫は確実に自分でする以外、方法がない。たとえそれが肉親であろうと、自分以外の者が代わりにするというのは法則に反することだ。それなのに、日本では原因の分からない障害に見舞われたりすると、先祖の霊障だから、浄霊しないと助からないなどと言ってお金を巻き上げる。これを宗教ビジネスと言う。またこれに簡単にひっかかる人の多いこと。

昨今、親殺しや我が子の虐待などの事件があるように、野生の動物の親子にも劣るような人間も増えているから、例外もあるかもしれないが、普通の人間の感情を持った者が可愛い我が子、我が子孫に対して恨みが原因の障害など、起こすはずがない。所属する類魂のカルマといったものは多少持って生まれてくるにしても(これには歴然とした理由がある)、生まれつきの障害や生きていくうえで立ちはだかる障壁といったものは、霊性向上のために敢えて望んだか、そうでもなければ自らの因果に依るのである。先祖の因果解消のために、子孫に霊障が起きることはない。

知り合いに、名前を出せば誰もが知ってるような有名な家族があり、そこの息子さんが生まれつきの躁鬱症で、母親が気に病んでいたので、当時読んでいた霊能者の書いた本を紹介したら、早速著者に連絡を取って相談に行ってしまった。私としては、病気が起こる原因というのは、医学的なものだけではないと言いたかったので、精神世界のいろいろなサンプルを調べることで、別の側面からの考察を促したつもりで、息子さんがそれに当てはまるなどと言ったつもりはなかった。

しかし、母親としては藁にもすがりたい気持ちだったのだろう。相談を受けた霊能者曰く、先祖霊一人一人の浄霊をすれば治る、と。古い家柄だけに、室町時代まで遡れば家系に残された人物だけで、数百人、一人ウン万円にしても、1千万近くかかると聞かされて、青くなって帰ってきて、我に帰った。名家の生まれでなくても、20代遡れば先祖の数は百万人を越すと言われている。自分の過去生のカルマの返済だって、どこでどうしたのか分からないのに、先祖のカルマの返済まで背負って生きよというほうが間違っている。(2007/05/19)

注)土曜日は過去ログの中から、是非もう一度読んでほしい日記を再掲しています。

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by 892sun | 2013-06-01 12:26
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