昨日の爽やかな陽気から一転して今日は朝から雨が降っています。フィリピン、ミンダナオ島に日本兵がいるというニュースが流れて、現地にはたくさんのマスコミが駆けつけて、それが嫌なのかどうか、日本兵は姿を見せていません。
アニメーションの撮影指導に一ヶ月ほどマニラに滞在したことがありますので、なんとなくフィリピンと聞いただけで懐かしい思いがしますが、首都のマニラから少し郊外に出ただけで、およそ文化的ではない生活をせざるを得ないような環境があちこちに見受けられましたので、ルソン島から離れたミンダナオ島や離島なら世間から隔絶したままで時だけが過ぎてしまった忘れられた人々がいてもおかしくありません。
仲介役を買ってでた日本人実業家は57人の日本兵を確認したと述べています。横井さんや、小野田さんの帰国からもう相当な時間を経ているのにも拘わらず、なぜ日本政府は本気でこれらの人々に対して救いの手を差し伸べてこなかったのでしょうか。帰国の意思を持たない人を含めても、すでに80歳超えて死期の近いことを知れば望郷の念にかられても不思議ではありません。
戦後処理をきちんとしてこないで、難しいことは後回し、後回しできたツケがこんなところにも吹き出ています。それなのに遺族年金、毎年2兆円が戦後60年も経つのにいっこうに減らないのはどうしてなのか。自民党はずっと一党で戦後処理を担当してきた。これらのことを考えても国民に対して責任を取り謝罪する必要がある。ますます靖国参拝は単なるパフォーマンスに過ぎないことが見えてくる。
ゴールデンリトリーバーのケビンです。