私が通勤に利用している丸の内線南阿佐ヶ谷駅の隣が杉並郵便局で、その隣が杉並警察、青梅街道をはさんでその前が杉並区役所。今日、その区役所前でスピーカーでがなっているおじさん、おばさんたちがいた。私が通り過ぎると同時に演説は終わっていたので、何かは分からず帰宅したのだが、娘に聞くと、それはどうやら教科書問題にたいしてのアピールだったらしい。
杉並区は「新しい歴史教科書を作る会」の教科書を採用することになったのか、なるのか知らないが、どうやらそれが火種なのだね。私はその教科書を読んだわけではないので、論評はできませんが、憲法も含めて、戦後の歴史観が戦勝国の都合で書かれていることに苛立ちを感じている歴史研究家たちが、日本人の立場から事実を子供たちに伝えたいと編纂した教科書だと認識しています。
反対する人たちは、戦争を肯定し再び戦争を起こすとして反対しているのだと思います。しかし誰も再び戦争を起こすことなど望んでいるわけもない。私もなぜ、あのような戦争をしなくてはならなかったのか真実が知りたい。戦勝国が一方的に裁いた中立でない東京裁判や、天皇の戦争責任をうやむやにしたままで、戦犯だけに罪をかぶせてあとは知らん振りを決め込んだ当時の政治家たちや、それを許した連合国司令部の問題など、ただただ敗戦国ゆえに、なにをされても、何を言われても従ってきた状態から脱するためにも、正しい事実を国民は知る必要があるし、子供たちにも伝えなければ日本人としての誇りも持てない大人になっていくだろう。
いつまでも、アメリカの思い通りになる良い子であるよりは、自立した大人になることをアメリカも求めているのではないだろうか。感情で行動しても結果は期待できないのである。教科書などというものは、常に為政者に都合よく書かれているのだということを認識するべきである。現在の日本を治めているのは、日本の政治家ではなくアメリカであるということも改めて認識していただきたい。