参議院議長の諮問機関である、選挙制度専門委員会は定数是正の問題で、四増四減案を有力な意見として打ち出した、とあります。何を言ってるのでありましょうかねえ。憲法には国民一人一人の権利は平等であり、公平でなくてはならないと書いてあるはずです。一票の重さに差があるようでは憲法違反ですが、これが何故かずっといい加減なままになっているのです。
幾たびか、一票の格差については最高裁まで争われましたが、いつも納得のいくような判決が出たためしがない。いわく、違憲ではあるが、選挙をやり直すほどではないとか、三倍までなら容認出来るとか、本当にこれが日本の最高の位に位置する裁判官の判決だろうかと疑いたくなるような、いい加減な判決の繰り返しであったのだ。
だから、私は、国政選挙の付録みたいに行われる最高裁判事の国民審査では全員に罰印を付けるように主張しているほどなのでありますよ。皆さん、何も付けないでそのまま出してしまわれるようですが、それが彼らを増長させているのです。こんな判決を出して高い給料を受け取っている最高裁判事は一度全員辞めさせたほうがいい。そうでもしないと、反省しない。
一票の格差はあくまで1対1コンマいくつかであるべきで、1対2などはもってのほかです。それが3倍まで許容範囲などとは憲法の番人が聞いて呆れる。県単位とか市などで分けようとするから、平等ではなくなる。人口分布を機械的に分けてみて、それでもどうにもならない所だけ人為を加えれば済むことです。投票率が一向に上がらないのも、こうした一票の重さをないがしろにしているから、投票もないがしろにされるのではないか。
提出されている案のなかで、一番風当たりの少ない4増4減案などを選ぶのではなくて、一番厳しい14増14減でも1対1にはならないのだから、格差是正に本気で取り組む気がるのなら、お茶を濁すような案で済ませてほしくない。ちゃんとやれ。