民主主義というシステムは一見最も進んだシステムのように思えるが、これまでも再三述べてきたように、個々の民が政治に関心を持ち人間的に成熟していなければ、愚衆主義とも呼べるようなシステムに成り下がってしまう。日本が鎖国を解いた時代にはすでにアメリカや、ヨーロッパは民主主義が行き渡っていて明治政府はあわてて欧米の民主主義を取り入れ追いつこうとした。こうした歴史的事実からみてもすでに現在のアメリカやイギリスでは日本とは比べ物にならないくらいの完成度があってしかるべきなのに、いや、システムだけを見れば確かに完成度は高いが、内容は愚集主義に成り下がってしまっているのは何故なのか?それは一部の特権階級が自分たちの利権拡大のためには、ありとあらゆる手段を講じて民の目を塞ぎ都合の良いプロパガンダで洗脳してきたからだと思われる。地球上の富のほとんどはすでに彼らの手中に落ちた。それでもまだ足りず、イラクの資源を手にするべく流さずともよい民の血を流し続ける。かつて副大統領のチェイニーがCEOを勤めたハリバートンにイラクの復興事業が発注されるような証拠になる開戦前の日付けのメールが見つかったそうだ。私はチェイニーやラムズフェルドをテレビで見るたびに悪魔が人間の皮を被っているように見えて仕方がない。お金の力だけで大学を卒業した読み書きもままならない者を大統領にすえて、死の商人たちが回りを囲っている,恐ろしい国が世界を支配している。こうなると民主主義ほど始末の悪いものはない。2004/06/01/