庶民の代表、公僕としての意識のなさよ。
都営住宅なんて申し込んでもなかなか当たらないので、古くても狭くても安ければいいと決めて築40年、床が抜けそうでふかふかするようなボロアパートに住んでいるのだが、それでも家賃は8万ほど払わなくてはならない。したがって、一等地の公務員宿舎にただみたいな家賃で入居しているのを聞くと、許せないと怒りに震えるのだが、やっと売却が決まってよかったと思っていたら、今日の東京新聞、公務員だけじゃなくて国会議員のセンセも同じことしてるらしい。一部抜粋転載する。
不動産会社の広告風に書けば、こんな具合である。「夢の赤坂、駅から数分、ファミリータイプ3LDK、国会議事堂など眺望抜群、完全セキュリティー、トレーニングルーム完備、無料駐車場有り」。現在建築中で来春に完成予定の衆議院赤坂宿舎の話だ。民間なら家賃50万円はくだらない物件が、センセイに限り5万円ほどで借りられる。まさに議員の特権。こんなもの必要か-。 「議員というのはねえ。パブリックサーバンツ(公共の奉仕者)なんだ。そのサーバンツが税金で造った億ションに破格の家賃で住んで、庶民を見下ろす。こんな姿勢でいながら、財政再建なんてできるはずがない」 口から泡を飛ばして力説するのは民主党の河村たかし議員だ。同議員が問題視するのは、衆議院が国会に近い赤坂の丘の上に建設中の新赤坂議員宿舎。 議員らに配られた資料によると、新宿舎は地上二十八階、地下二階建て。総戸数三百で、一戸当たりの専有面積は八十二平方メートル。居間のほかに寝室が三つあり、「子供部屋や書斎など多目的に利用が可能」「ホテルのように内部廊下の形式で各戸を配置した」などと説明がある。 ほかに共有施設として、食堂や談話室、会議室、保健室、トレーニング室などがある。最上階には夜景が楽しめそうなラウンジも用意される。総工費は百三十八億円の予定だ。 賃料は未定だが、ほぼ同じ面積の九段宿舎、高輪宿舎などが六万円ほどなので、これに準じることになるとみられる。 周辺で高層マンションを建設中の民間業者に、この値段をぶつけてみると「破格というより、むちゃくちゃな値段でしょう」と目をむいた。 「この場所なら一坪で二万五千円は値段がつく。八十二平方メートルなら六十二万円だ」 つまり相場の十分の一にも満たない。ちなみに、この業者のマンションは分譲で、八十四平方メートルの物件をほぼ一億円で売りに出すという。駐車料金は月額五万円だ。 これに照らせば、赤坂議員宿舎は無料駐車場までついた億ションである。 「庁舎」ならば、「子供部屋」まであるのは納得できないところだ。また家賃は国家公務員宿舎法の規定に5%を上乗せして決めているらしい。 海外での事情はどうか。 国立国会図書館が米国、イギリス、ドイツ、フランスの四カ国について調べたところ、いずれの国にも議員宿舎は存在しなかった。代わりに、イギリスでは住居手当として、地方選出議員に限り宿泊費を年四百万円ほどを限度に実費支給する。フランスには、年二十六万円余りの住居手当に加え、シングル一泊三千九百円程度で宿泊できる国会議員専用のホテルもあった。しかし、豪華な宿舎を用意するのは日本だけのようだ。 議員宿舎をめぐっては、ほかにもおかしな話がある。 建て替え前の旧赤坂宿舎に住んでいた議員は、現在は民間のマンションを借り上げた「仮宿舎」を使っているが、この「仮宿舎」がまた豪華。麻布、新宿、品川、乃木坂といずれも一等地にある高級マンションばかりだ。 例えば新宿区の四十一階建てのタワーマンションは、民間ならば3LDKで賃料が七十万-八十万円かかるが、ほかの議員宿舎並みの家賃とみられる。一方で、老朽化した青山宿舎は全四十室のうち半分が空き室だが、なぜかこちらを「仮宿舎」として有効利用しようという話にはならない。 また、「東京二十三区内に住居を所有する議員は入居できない」という規定があるにもかかわらず、「娘の通学に便利だから」と部屋を持っている議員がいたり、「最上階にはなぜか大物が住んでいる」という“伝説”があったりと、とかく運営が不透明でわかりにくい。 こうしたことから河村議員は「結局、すべてがお手盛りだということ。国民から預かったお金を節約しようなどと誰も考えていない。これでは国民の視点に立った政治はできない。支持も信頼も得られない。格差社会を是認するようなものだ」と批判する。 同議員は「新赤坂宿舎は早速売却すべきだ」との立場だ。つまり、「宿泊場所が必要なら議員に自分でマンションを借りてもらって、妥当な住宅手当を支給するようにすればいい。そうでなければ、今後、宿舎を売却する国家公務員だって納得しないだろう」。 政治評論家の小林吉弥氏も、この案に賛成する。 「政治家は公の場で発言をするし、セキュリティーを考えた宿舎は必要かもしれないが、家族の面倒まで国で見る必要はない。世間の常識から外れたような豪華な宿舎に入っていれば、あれは何様かということになる。海外では執務場所、オフィスは、りっぱなものを用意する傾向があるようだ。日本でも議員会館を広くしようという話があり、賛否が分かれるけれど、こちらには賛成したい」 ちなみに小泉純一郎首相の部屋は廃止が決まった高輪宿舎にある。とすると、やはり赤坂の新宿舎に移るのか。「綱紀粛正」「率先垂範」が求められるが。 転載終わり まったく腹がたちますなあ。5万でっせ。このおんぼろアパートの家賃よりも安い、赤坂だったら駐車場を借りる値段で3DK,トレーニング室やら談話室なんて夢みたいな億ションが借りられるなんて、杉村タイゾーじゃなくったって議員になりたいわ。こんなことをしておきながら、金がないから増税、増税と言われても納得するはずがない。どれだけ国民を馬鹿にすればいいのだろう。
by 892sun
| 2006-06-25 17:41
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