視覚障害者の方のために、スピリチュアリズム関連本の音訳を始めようとしたのですが、高級霊のメッセージを私のようなものが簡単に扱えるはずもなく、なんども壁にぶつかっています。初めはただ、朗読したものを録音したテープをつくればいいだろう、くらいに考えていたのですが、なかなか、これが簡単ではないのです。荻窪にある杉並中央図書館の対面朗読室の使用許可を、週一回月曜日に取って、備え付けの録音機でテープ録音を始めたのが五月。
しかし、どうやら現在ではデイジー規格というのがあって、また、その規格にあったデジタル録音機というのが発売されていて、それに沿う形で録音したほうが視覚障害者の方が聞くには親切であることが分かって、その録音機を購入したのですが、この録音機の使い方がなかなか難しい。初期の頃の電化製品と同じで、技術者が書いたマニュアルほど分かりにくく、不親切なものはない。私は、気が短いタチなので、使ってるうちに、だんだん分かってくるだろうぐらいに考えていたのですが、これが大間違い。
一ヶ月かけて、一冊の録音が終わり、これをCDに焼こうとしたらファイルが大きすぎてCDには焼けないことが分かった。DVDなら入るけれど、私のPCではDVDは焼けない。気を取り直して、前半、後半に分けることにして、前半部分を再び半月かけて録音し、CDに焼いてみたら音声が小さくてダメだった。調べてみたら、今まで録音してきたマイクのスイッチが入っていて、使った後切るのを忘れていたので、電池がダメになっていた。
今までのことは、全部練習だと思えばいい。また最初の一からやり直すことにする。どうやら録音機の使い方の講習がうけられそうなので、キチンと習ってから始めれば、後の編集も容易いものになるだろう。マニュアルだけを読んだのではとても使いこなせるシロモノではない。これも、きっと、私にとっては意味のあることに違いないのだ。朗読してきた本の暗記まではいかないが、内容はしっかりと頭に焼きつきそうだ。これはすくなくとも、悪いことではない。